ぎっくり腰は、急性腰痛症と呼ばれ、突然何かのきっかけで腰に激痛が走り、
動けなくなる状態です。
多くは、筋肉や靭帯の急性炎症です。
ぎっくり腰になった場合に、まずするべきことは、安静と冷却です。
重いものを持ち上げ、その場で動けなくなった場合などは、無理に動かず、しばらくそのままじっとしていてください。
痛みを我慢して動くことだけは、絶対にやめてください。
安静はまず横になること、膝を曲げると痛みが和らぎます。
横向きに寝る方が楽だと言われていますが、自分が楽だと思う姿勢を取ってください。
ぎっくり腰の痛みがひどく、布団への移動がつらい場合は無理せず、その場で横になってください。
布団に移動する場合は、腰にマフラーやバスタオルなどコルセット代わりになるものをすると、やや痛みが緩和できます。
周囲の人の手を借りられる場合は、腰を手でサポートしてもらっても良いですね。
次に冷却ですが、氷水や、保冷剤(クール便に入っているようなもので可)をタオルでくるみ、患部に当てておきます。
冷えすぎて不快な場合は、タオルを多めに巻いたり、時々やめてみたり、適当に調節してください。
冷シップでも構いませんが、冷シップは「冷えた感じ」がするものが多く、ぎっくり腰の患部を冷やす役目自体は弱いものが多いのです。
とはいえ、腰痛のストレスを緩和するのは、治療には効果的ですので、気持ちいいと思えば貼ってください。
逆に、ぎっくり腰で絶対やってはいけないことは、温める(入浴)、揉む、です。
炎症を悪化させてしまうので、やめましょう。
また移動する場合は、ハイハイの姿勢が楽です。
直立歩行は、腰にかなりの負担をかけます。可能な限り、腰をいたわりましょう。
しかし、ぎっくり腰の次の日、休めない長時間会議という人もいますね。
そういう場合は、コルセットやデーピングで腰の筋肉をサポートすると良いです。
テーピングはセルフでもできますが、整骨院だと保険が効く上に、正しい位置にテーピングをしてもらえ、シップも処方されます。
ぎっくり腰でも休めない場合は、プロの手を借りるといいでしょう。